管理栄養士の小原水月です。
前の記事では
エネルギー不足で起きる甘いもの欲の
メカニズムと対処法をお伝えしました。
今回は
食欲のコントロール不全によるって起こる
甘いもの欲のメカニズムと
対処法をみてみましょう。
食欲のコントロール不全
人の食欲は
栄養がたりなくなると空腹を感じ
満たされると落ち着く、という仕組になっています。
食事をしているのにまだ食べたい
という状況は
この食欲のコントロールの仕組みに
何らかの問題がある可能性があります。
どのような問題が起きると食欲が乱れるか
詳しくみてみましょう。
睡眠不足
睡眠不足になると
食欲を増すホルモン「グレリン」が増え
食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減る
ことが知られています。
つまり
睡眠不足ではいつも以上に食べたくなり
いつも以上に食べないと
落ち着かなくなってしまうのです。
日中に一瞬でも眠気を感じるようなら
睡眠不足の可能性があります。
甘いものを我慢しようと
意志の力で頑張るよりも先に
睡眠時間を確保しましょう。
ストレス
イライラや不安、心配や悲しみ。
ストレスを感じると
つらさを和らげるために
「エンドルフィン」や
「 ドーパミン」といった
神経伝達物質が分泌されます。
このエンドルフィンやドーパミンは
甘いものがきっかけになり
分泌される場合もあるため、
ストレスを感じると
甘いものを欲しやすくなると
考えられています。
ストレスをなくすことはできませんが
甘いものを食べる以外の
ストレス解消法を
あらかじめ準備できるといいですね。
偏った食事
食欲のコントロールをしているのは
脳の視床下部です。
脳が正常に機能するためには
たんぱく質、脂質、炭水化物
ビタミン、ミネラルなど
多くの栄養素をバランスよく
摂らなくてはなりません。
量が今の自分にフィットしていない
バランスが崩れているなど
食事に偏りがあると
脳に十分な栄養が届かず
栄養不足の信号として
甘いもの欲が強まる場合があります。
脳が効率的に働くための食事は
しっかりめのごはん、具だくさん味噌汁
おかず一品の一汁一菜の献立にすると
バランスが整えやすくなります。
自分にピッタリの食事量を
見つけるポイントは
食後に満足感があること
次の食事までに
気持ちよくおなかが空くことです。
自分の体や感覚を観察しながら
探してみてください。
食事をしっかりしているのに甘いものは止められない、という場合は、生活のスタイルやメンタルケア、今の自分に食事は合っているかを見直してみてください。
甘いものはおいしいですし
幸せをくれる素敵な食べ物です。
我慢して遠ざけるのはもったいない。
どんなスイーツも
心の底から楽しめるように
食事を中心とした暮らしと
体を整えましょう 。
普段の暮らしで穏やかな心と
健やかな体を整える方法は
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