管理栄養士の小原水月です。
前回に続き
しっかり食べているのに
間食がやめられない
3つの理由をお伝えします。
1つ目は消化ができていない
2つ目は吸収できていない
でした。
今回は3つ目の
脳に信号が正確に届いていない
をお伝えします。
3.脳に信号が届いていない
空腹や満腹を感じて
食べたり食べ終えたりする
指令を出すのは脳です。
そして、体と脳をつなぐのが神経。
この脳と神経に何らかのトラブルがあると
食べているのに満たされない、という
状況がおこりえます。
脳や神経のトラブルというと
認知症やうつなどを
思い浮かべるかもしれません。
しかし
病気がなくても脳や神経に
ダメージを与えるのがストレスです。
がまんや心配、イライラ、緊張、不安……
ネガティブな感情を
抱えたままでいることは
脳や神経に大きな負担をかけ
機能低下を引き起こすのです。
たとえば
食事に対して不安を
もっていないでしょうか。
「こんなに食べて大丈夫かな」
「また間食しちゃったらどうしよう」
「パンやお菓子は食べちゃダメ」
ただでさえストレスが多い日常で
食事の時間まで緊張していたら
脳も神経も疲れきってしまいます。
ストレスの原因を取り除く
ストレスとの付き合い方を変える、など
安心しリラックスできる
環境づくりから考えましょう。
いったん
お米生活から離れて
型よりも自分の気持ちを優先して
過ごすのも選択肢の1つですよ。
間食が欠かせないというのは
体からの「うまくいってないよー」の
サインでもあります。
ただ、間食を止めよう、と
頑張ったりがまんしたりするのではなく
ちょっと立ち止まり、
自分の心と体、暮らしを
見直すチャンスだ、と
とらえられるといいのではないでしょうか。
こんなふうに
食事を通じて自身のセルフケアが
できるようになったらよくないですか?
特別な誰かや何かに頼らなくても、
自分で自分をととのえ
機嫌をとれるようになると
身軽に日々を過ごせます。
余計な出費も抑えられるので
楽しみもふえますよ。
食事を頑張っているのにうまくいかない…
と感じたら
食べるものだけでなく
食べ物を受け止める体にも
意識を向けてみてくださいね。