管理栄養士の小原水月です。
しっかりと食べているのに
朝はなかなかエンジンがかからない
夕方には心も体もクタクタで余裕がない
筋肉がつかず
ボディラインにメリハリがない
こんなお悩みはありませんか。
それは、もしかしたら
食べたつもりになっているのが
原因かもしれません。
そこで今回は、食事から効率的に栄養を吸収し
疲れづらく美しい体を作るコツをお伝えします。
「食べた=吸収した」ではない
食べ物から栄養を吸収する流れは
次の通りです。
口で食べ物を咀嚼(そしゃく)し
細かく砕き、だ液と混ぜて、胃に送る
↓
胃のぜん動運動と消化液で
食べ物をドロドロにし
栄養が吸収しやすい状態にする
↓
小腸で必要な栄養を吸収し
残りは大腸へ送る
↓
大腸で水分を吸収し、残りは排出する
食べ物から栄養を吸収できるかの
ポイントは3つ。
① 口で咀嚼ができているか
② 胃が動き、消化液が分泌されているか
③ 小腸が機能しているか
詳しくみていきましょう。
1口で咀嚼できているか
食べ物を口で細かく砕き
消化酵素を含む唾液とよく混ぜることで
第一の消化がおこなわれます。
もし、早食いや
ながら食いなどをしていると
唾液があまり分泌されず、
食べ物が大きな塊のまま未消化の状態で
胃に送られ、栄養の吸収の妨げになります。
2胃が動き 消化液が分泌されているか
胃の働きが低下していると
食べ物が消化できずに吸収も
ままなりません。
ただ胃は、意識的に動かせず
状態を把握するのが難しい
器官でもあります。
胃に不調がある場合は
食欲不振
吐き気
胸焼け
むくみ
疲れ
だるさ
頭重感
めまい
耳鳴り
肌がたるむ
ボディラインが崩れる
口の周りに吹き出物ができる
口内炎ができやすい
唇がカサカサに乾燥する
口角がきれる
口臭が気になる
口の中がベタつく
寝ているときよだれが出る
髪のパサつき
乗り物酔い
食後の眠気
などの症状が出ます。
いっけん、胃とは関係のなさそうな
症状もありますが
心当たりがある場合は
胃の不調も選択肢にいれてください。
3 小腸が機能しているか
小腸の内側には無数のヒダがあり
表面積を広くすることで
より多くの栄養を吸収できるような
仕組みになっています。
ただ、
欠食や断食をしたり、
スムージーや置き換えドリンクなど
流動食を長く食べていたりする人は
腸のヒダが少なくなり
吸収機能が低下している可能性が。
今までの食歴を振り返ってみましょう。
スタミナと筋肉アップのカギは咀嚼
口、胃、小腸の消化器が
十分に機能していないと
いくらいい物を食べても
栄養はうまく吸収されず、
スタミナアップや筋肉アップには
つながりません。
もし、
消化器の機能が低下していたら
どうしたらいいのでしょうか。
じつは、
咀嚼で問題が解決できるのです。
消化器のほとんどが筋肉で構成されていて、
1本の管でつながって動きが連動します。
口を動かすと胃が動き
胃が動くと腸が動くのです。
消化器の筋肉も脚や腕と同じように
動かすほどに強くなり機能が高まります。
つまり、
食事を丁寧に味わって、
よく噛んで食べると、
口や胃、小腸の機能が
高めやすくなるのです。
食べ方に意識を向ける
なにも特別なものを用意しないで
家族と一緒で大丈夫。
よく噛んで食べることで
食べ物から栄養を吸収しやすくなるので
普段通りに食事をしていても
スタミナアップや筋力アップが目指せます。
普段の食事で元氣を取らせたら
よくないですか。
体が元氣になると
時間にも心にも余裕ができて
家族ともゆっくり過ごせますよ。
もっとスタミナが欲しい
筋肉をつけて元氣になりたいと思ったら
食事をよく噛んで
丁寧に食べてみてくださいね。
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