いつでもどこでも眠れる。
そんなふうに
豪語する人がいますよね。
じつは、私もそうでした。
枕元に頭をつけた途端に
意識が遠のき
3分と経たずに眠りに落ちる。
電車やバスでは
座った途端に夢の中へ。
子どもの寝かしつけでは
先に眠ってしまって
子どもがぐずっていることも
しょっちゅうでした。
「いつでもどこでも眠れるなんて
なんて便利なんだろう!」
本気でそう思っていましたし
なかなか寝付けないという話を聞くと
「やっぱり私は調子が良いんだ♪」
とさえ思っていました。
でもある時
私の睡眠に対する自信が
ガラガラと音を立てて
崩れたんです。
それは
「秒速入眠」は
気絶に近い状態かもしれない
ということ。
健康な人の入眠時間は
5分〜25分が正常範囲だという
ことを知ったんです。
布団に入ってから
5分以内に眠りにつくのは疲れが溜まり
一種の「寝落ち」つまり気絶に近い
状態である可能性があるというのです。
この事実を知ったとき
思わず今までの暮らしを振り返りました。
興味のない会議や勉強会では
しょっちゅう意識が飛んでいた。
大事なプレゼンの前や
午前中から猛烈な
眠気に襲われることもあった。
休日ぐらい
心ゆくまで寝たいと思っても
家事や育児に追われ思うように休めない。
寝付きが良いはずなのに、なぜか疲れがとれない。
いつも眠い。
睡眠に対しての満足度は
じつはとても低かったのです。
もし、私と同じように
「どこでもすぐに眠れる」
と感じているなら
それは体が
「相当疲れているよ」と
発しているSOSサインかもしれません。
仕事も、家事も、子育ても
頑張らなければいけないことは
たくさんあります。
その気持ちは
痛いほど分かります。
でも、無理を続けて頑張り続けることは
いつか破綻してしまいます。
どうか
体から発せられる
「疲れているよ」の
小さなサインを見逃さないでください。

