管理栄養士の小原水月です。
自分が元氣か、綺麗かの基準はどこにありますか?
体重や検査結果などの数字を基準にすると分かりやすいですよね。
その数字を下げるためには、もしくは上げるためにはどうしたらいいかと対策を考えたり、調べたりして、実行する。
そして、また体重測定や検査をして数字をチェックする。
そうやって、現状把握→評価→考察・修正→実行の循環ができていると体調管理がしやすくなります。
ここで私がご提案したいのは、現状把握の方法に体感も入れることです。
知識を深めたり、計算力を高めたりするように、感性を磨くと元氣も綺麗も加速します。
じつは、人の心と体の仕組みはすべてが解明されているわけではありません。
栄養成分もすべては発見されていません。
つまり、科学的に見た人の営みをパズルで表すと、あちこちピースがたりない状態なのです。
それなのに、現在、わかっていることだけを寄せ集めてつじつまを合わせようとしても無理が出てきます。
そこで、空白のピースを補完するのが感覚です。
呼吸の深さ、目覚めの気分、寝入りの気持ちよさ、食欲、味わい、立ったときの足が地面をとらえる感覚……
心地いいのか、快適かという点も元氣と綺麗を目指すうえで重要な判断材料になります。
例えば、低気圧が近づくとむくみやめまい、頭痛や耳鳴りが起こるという人がいます。
最近では気象病とよばれ、自律神経のバランスとの関連が指摘されていますが、科学的には解明されていない部分も多くあります。
もちろん、何らかの検査で数値化するもの難しい状況です。
メカニズムも分からない。
見える化もできない。
かといって、自分の不調をないことにはできませんよね。
心身に起こるいい変化も同じなのです。
体重は変わらない、もしかしたら増えているかもしれない。
それでも、肌ツヤがよくなって、お通じや生理の状態がよくなっている。
目覚めがスッキリしていて、疲れを感じにくくなった。
数字だけを判断基準にしてしまうと、せっかくのいい兆候を見逃してしまい、精神的にも悪影響を及ぼしかねません。
数字と感性を上手に使えると、元氣と綺麗に磨きがかけられます。
数字以外に何を頼りにしたらいいかわからない、病気ではないけど元氣でもない、そんな人はご相談ください。
今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。
一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。
私はやることを詰め込み過ぎると、顔色や唇の色がくすみます。
そんなときは、疲れや痛みがなくても、「頑張る」から「いたわる」モードに切り替えます。
いつも以上にゆっくり丁寧に食事を食べて、睡眠時間を多めにとります。
そうすると、朝には肌のトーンが明るくなり、唇も赤くご機嫌になれるのです。
不調も、元氣も早めにサインをキャッチできると、時間や労力をムダにすることなく暮らしがうまくいきますよ。