個人的な考え

私だってゆっくり食べたい!ママも家族も満足する食事の作り方

管理栄養士の小原水月です。

女性活躍、家事負担軽減、家事ダン。

いい風潮を感じますが、それでも、子育て中のママは大変ですよね。

自分と家族の幸せのために働いて、家事をこなして、お世話をしているはずなのに、毎日の食事の用意が大変だと感じる。

もっと時間や気持ちに余裕があったら……

そう思いませんか?

そんな一生懸命で家族が大好きなママにこそ、お米生活を知ってもらいたいのです。

そもそも、なぜ料理を食べなければいけないのでしょう。

1つは栄養補給です。

私たち人間の心も体も食べた物を材料に形作られます。

食べなければ家族を抱きしめることも、愛することもできなくなってしまいます。

もう1つは団らんです。

同じ料理を同じ食卓で食べることで、お互いへの愛着や信頼が増します。

さらに、疲れを癒し英気を養う場にもなります。

食卓について温かい料理を口にするとホッとしませんか?

お腹が満ちて足先までぽかぽかすると、また頑張ろうという気持ちにもなりますよね。

こしてみると、普段の料理には華やかさや、興奮、歓喜は必要ないのです。

むしろ、食べ続けることができる、用意し続けられる、食べ手にも作り手にも負担にならない食事がいいのだと分かります。

そこでおすすめしたいのがお米生活の一汁一菜です。

ごはんは食材を洗って水をくわえて加熱するだけで食べられます。

味噌汁を具だくさんにすれば副菜になり、味付けや組合せに悩むことなく、たっぷりの野菜を食べられます。

そして、主菜は1品でOK。

素材がよければ塩を振って焼くだけでもおいしいし、鶏、豚、牛、魚、卵、大豆製品などの食材と生、煮る、焼く、炒める、揚げる、蒸す、の調理法を組み合わせてローテーションにすれば飽きません。

もちろん、テイクアウトもOKです。

お米生活にすると、皿数と使う食品数が減ります。

しかし、必要な栄養は一汁一菜で十分まかなえますし、ごはんをしっかり食べることで、食後の満足感は高まり、必要以上の間食やデザートがいらなくなります。

また、皿数が少ないということは1品にかけられる予算が増えるということ。

同じ料理でも質のいい、グレードの高い食材や調味料を使って作るとおいしさや幸福度が増します。

そして、手間と調理時間が減り、時間と労力に余裕が生まれママが機嫌よく過ごせるようになります。

ママが穏やかに過ごし、家族も笑顔になるためにまずは「ごはんをしっかり食べる」から始めてみてはいかがでしょう。

「料理が大変」から抜け出したい、落ち着いた気持ちで食事をしたいという人はご相談ください。

今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。

一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。

かくいう私も、以前は品数が多いことがいいことだと思い込んでいました。

休日に大量の買い物をして、それから2~3時間かけて作り置きをしたのです。

しかし、心の中では自分だけが働きっぱなしで、全然休めないと不満が渦巻いました。

お米生活にした今では買い物の時間も台所に立つ時間も大幅に減り、体力的にも余裕が生まれました。

そして、自分の学びや家族と過ごす時間が増え、気持ちも穏やかになり、家族に対しても寛容になれたと感じています。