お米生活

お米生活と好転反応。体の変化を理解して心配を減らそう

お米生活をしていると
嬉しい変化を感じる人がいる一方で
「大丈夫かな」
「これって好転反応? 」と
心配を抱える人も少なくないようです。

そこで今回は
お米生活を始めて
短期間で感じやすい不調の原因と
対処法をお伝えします。

好転反応とは

好転反応とは
治療の過程において
改善に向かう中で起こる
一時的に悪化した身体反応
のことを指します。
(参照:Wikipedia

ただし
医学用語ではなく
科学的根拠は確立されていません。

お米生活では
お米を中心とした食事になるため
お米をたくさん食べたことで
不調を感じるのではないか、と
考える人もいるようです。

しかし
お米は私たち日本人が
3000年以上食べ続けている食材の一つ。

お米をたくさん食べることで
不調が起こるのであれば
日本の食文化に
お米は根付かなかったでしょう。

私は
お米自体が害を及ぼすというよりも
食べ方や体に
問題がある場合が多いのではないか、と
考えています。

具体的に
お米生活を始めて感じやすい
不調をみてみましょう。

お米生活初期に感じる不調

あごの痛み・エラ張り

よく噛もうとして強く噛みすぎていると
食いしばりのような状態になり
あごに痛みが出たり
あごの筋肉が張ってエラが張ったように
見えたりする場合があります。

ごはんはスルメやナッツのような
固い食べ物ではありません。

「よく噛む」と「強く噛む」を
わけて考えましょう。

頭痛

咀嚼(そしゃく)で使う咬筋は
頭にある側頭筋と連動しています。

これまでの食事に比べて
急激に噛む回数が増えたり
強く噛んだりしていると
側頭筋に負荷がかかり
筋肉痛が起こる場合があります。

また
お米生活で十分に栄養が確保されたことで
血流量が増え
頭の神経が圧迫されることでも
頭痛を感じる場合があります。

どちらも1週間程度で
症状は落ち着くケースがほとんどです。

体重増加

お米の主成分である糖質は
体内の備蓄エネルギーとし
て筋肉に蓄えられる際に
水分を抱え込みます。

このため
とくに糖質を控えていた人は
お米生活を始めると2~3㎏程度
体重が増える場合があります。

短期間に3㎏以上増えている場合は
ごはんとおかずのバランスに偏りがある
食事の量と体の機能が合っていない
咀嚼不足などが原因でないかと
考えられます。

便秘・下痢

便秘も下痢も胃腸の不調が考えられます。

食生活で原因になるのは
ごはんとおかずのバランスの偏り
食事の量と体の機能が合っていない
咀嚼不足、食事を楽しんでいない
などがあげられます。

また
ストレスや睡眠不足でも
下痢や便秘はおこるので
暮らし全体の見直しが
できるといいでしょう。

食欲の増加

お米生活を続けて体の機能が高まると
使えるエネルギー量が増えることで
「もっと食べたい」と
感じる場合があります。

その場合は
少し食事量を増やして様子をみましょう。

また
胃酸が過剰分泌されていると
食欲が増すケースもあります。

その場合は
消化の負担になるものは控えめに
丁寧によく噛んで
食事をするようにしてみてください。

食欲不振

いつもの食事の時間になっても
おなかが空かないときは
前の食事の量が多かった
おかずの割合が多い
早食いだったなどが考えられます。

また「お米食べて大丈夫かな」とか
「おかずがたりないのでは……」など
不安や心配を抱えたままだと
食欲がわきづらくなります。

心の持ちようも体に大きく影響します。

むくみ

胃や腎臓の調子が良くないと
むくみが出やすくなります。

食事はよく噛んで食べることを基本に
油物を少なめにしてみてください。

また
ストレスや疲労があると
臓器の機能が上がりにくいので
はやめに解消できるといいでしょう。

ニキビ・吹き出もの

血流がよくなり
肌から老廃物を排出しようとしたときに
肌の機能が落ちて硬くなっていると
うまく排出できずに
ニキビや吹き出物になりやすくなります。

お米生活を続けて肌が元氣になると
ニキビや吹き出物は出づらくなりますが
こすらない優しいスキンケアも有効です。

食べ物と体と心と全部で考える

お米生活に限らず不調を感じると
食べたものに問題があったのでは
自分に合わなかったのでは、と
考えがちです。

しかし
その食べ物をどう受け止めるのか
受け入れる体が
どのような状態なのかによっても
体の反応は変わるのです。

なんだかうまくいってないかも……、と
感じたら
食べ物にくわえて
食べ方と暮らしぶりも見直してみてくださいね。

そうはいっても
知識はあるけれど
体の反応をキャッチできない
という人は一度プロに相談するのも
選択肢の一つです。

不安や心配を抱えながら
食事を続けるよりも
詳しい人に聞いてしまう方が
簡単に早く「自分の正解」を
みつけられますよ。

オンライン食事相談 管理栄養士の小原水月です。 私は35歳での高齢出産を機に、暮らしが大きく変わりました。 とにかく疲れやすくなって、夕方まで...