個人的な考え

頑張る食事の落とし穴 うまくいく食事には「おいしい」がある

管理栄養士の小原水月です。

元氣になりたい、綺麗になりたいと食事を頑張っているのに、思い通りに良くならないと絶望的な気分になりませんか。

もしかしたら「頑張っている」から、欲しい結果が出ないのかもしれません。

日本では頑張ることが美徳とされている面もありますが、実はデメリットもあるのです。

頑張りと体の関係と、理想の自分に近づく食事の仕方をお話しします。

私たちの体は自律神経によって、内臓や代謝、体温といった体の機能を24時間体制でコントロールされています。

自律神経は心と体を活発にする交感神経と、休ませる副交感神経があり、バランスを取りながら全身を支えています。

「食事を頑張る」と交感神経のスイッチが入り、体中がそのように反応するのです。

胃と腸の動きが抑えられる

血流が抑えられる

消化液の分泌が減る

気管と血管は収縮

食事とは、食べ物を咀嚼(そしゃく)やぜん動運動、消化液でドロドロに消化して、必要な成分を吸収し血液で全身に運び、不要な部分を速やかに排出させること。

しかし、頑張って食事をすると、この流れがスムーズに進まなくなってしまうのです。

食事中に副交感神経を優位にするには気持ちを、リラックス、安心、落ち着く、楽しい、幸せな状態にしましょう。

食事中にできることは4つあります。

1つ目は「いただきます」「ごちそうさま」をいう。

人は感謝すると幸福を感じられます。(詳しくはこちら

2つ目は食事を味わう。

口に入れたものをただ嚙み砕いて、飲み下すのではなく、味付けや素材そのものの味に意識を向け丁寧に食べると、過去の後悔や未来の不安を手放せ、リラックスしやすくなります。

そして、鼻からゆっくり息を抜くようにすると、香りを十分感じられて、肩や背中の緊張も抜けます。

3つ目はよく噛む。

一定のリズムで繰り返される咀嚼はリズム運動でもあり、一定時間以上続けることで副交感神経が優位になります。

4つ目が「おいしい」と言葉に出す。

誰かと一緒の食事でも、1人での食事でも、「おいしい」「ホッとする」など食事の感想を言葉にして、改めて自分の耳から聞くことで、ポジティブな感情が強化され、幸福感が高まります。

お米生活であれば、食事の型が決まっているので頑張ったり、悩んだりしなくてもちょうどいい食事が用意できます。

その食事をゆっくり、丁寧に、おいしくいただくだけで、心も体もどんどん変わるのです。

夕方になっても疲れづらく、イライラすることも減り、風邪をひきづらくなり、ひいても回復がはやい。

肌と髪にハリがでて、顔色が明るくなり、家族にも仕事にも気持ちに余裕をもって接せられるようになったら嬉しくないですか?

「これで大丈夫だよね?」「何がいけないのかな……」と食事に挑むのではなく、おいしく食べること、リラックスすることを優先してみてはいかがでしょう。

「何を食べたらいいのか分からない」「自分に合った食事を知りたい」という人はご相談ください。

今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。

一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。

私もお米生活を始めたばかりの頃は、自分の適量が分からず試行錯誤しました。

次第に「これで大丈夫だよね」「今度こそたりるはず」と食事のたびに力が入ってしまい、なかなか思うような結果が得られなかったのです。

しかし、玄米リセットプログラム®でサポートを受けると、食後に晴れやかな充足感を感じられるようになりました。

頑張るあまり視野が狭くなってしまい、簡単なことを見落とすというのはよくある話です。

「1人で頑張る」もときには必要ですが、「わかる人に聞いてみる」も問題解決法として持っておきたいと感じました。