管理栄養士の小原水月です。
「涼しくなって夏バテから解放されると思ったのに、何だかスッキリしない。」
「短い周期で変わる天気に体調まで影響されて、本当にやりたいことができない。」
その症状はもしかしたら秋バテかもしれません。
秋バテをそのまま放っておくと、冬の冷えや風邪のひきやすさなどにつながります。
そこで、秋バテの主な原因と暮らしでできる対処法についてお伝えします。
秋バテとは医学用語ではなく、秋にに感じる不調の総称として使われている言葉です。
おもに自律神経のバランスの乱れによって引き起こされるため、症状はさまざま。
具体的には以下のような症状があげられます。
気分が不安定
疲れやすい、だるい
立ちくらみや、めまい
食欲がない
ちゃんと食べているつもりなのに満たされない
頭がぼーっとする
下痢、便秘
寝つきが悪い
目覚めたときから疲れている
自律神経は意識しなくても自動で調整され、全身のほとんどの器官を支配しているため、思いもよらない不調があらわれることもあります。
自律神経のバランスのが乱れる大きな原因はストレスです。
精神的なストレスはもちろんですが、以下のような秋特有の環境の変化も体はストレスとして受け取ります。
・1日、または1週間の中で気温差が大きい
・短い周期で入れ替わる気圧
・急激に下がる湿度
しかし、屋外の気温や気圧、湿度を調整はできません。
私たちにできるのは環境の変化に揺るがず、しなやかに対応できるように心身を整えることです。
暮らしの中でできる、しなやかな心と体を作るポイントは3つあります。
1つの目のポイントはお米生活です。
普段の日はごはんとおかずのバランスが6:4になるような食事を規則的に摂るようにしてみてください。
体を整えるのに必要なエネルギーや栄養素を十分に摂ることができ、ずれがちな自律神経のバランスをリセットするのに役立ちます。
ポイントの2つ目はハレの日を大切にすること。
食事だけでなく、楽しいと感じる、おもわず声を出して笑ってしまう、すべてを手放してリックスできる時間を意識的に作るようにしましょう。
頑張って、我慢して、緊張続きの毎日には、ゆるめる時間も必要なのです。
そして、3つ目のポイントは昼夜のメリハリをつけることです。
昼間は座りっぱなしにならないようになるべく体を動かす。
夕方からはゆったりと、落ち着いて過ごす。
1日の暮らしにリズムがつけられると自律神経のバランスも整えやすくなります。
いろいろな事情で思い通りにできない日もあると思います。
そんなときは、できない中でもできることだけをやれば十分。
頑張り過ぎない、頑張らないを頑張ることも、秋バテ予防には大切です。
病気になる前の小さな不調は特別な食品や医療に頼らなくても、暮らしを見直すことで改善する場合が多くあります。
自分で自分の状況を把握して、メンテナンスができるようになると、暮らしがもっと心地よくなりますよ。
季節の変わり目は体調を崩しやすい、不調に振り回されず自分らしく毎日を送りたいという人はご相談ください。
今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。
一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。