管理栄養士の小原水月です。
食べるって楽しいですよね。
食事は栄養補給以外にも、幸福感を得る手段になると思います。
しかし、楽しみが食べることだけでは少しもったいないかもしれません。
それは、食べる以外にも楽しみがあると元氣ときれいが加速するからです。
楽しみのために食べようと思ったとき、何を基準に選びますか?
ワクワク感、流行、価格、嗜好……
楽しみで食べるものは、必ずしも栄養バランスがいいとはいえません。
栄養バランスに偏りがあるものを短期間に繰り返し食べていると、体に負担がかかることで機能が低下し、元氣もきれいも遠ざかる心配があります。
また、楽しみが食事だけということは、選択肢がないということです。
選べない状況は不自由さや閉塞感につながります。
かつて、私が6時前に家を出て22時過ぎに帰宅する、という生活を送っていたとき。
コンビニでスイーツやお酒を買って、家でYouTubeを見ながら食べるくらいしか楽しみがないと思い込んでいました。
日に日に不充足感がつのり、こんな夜の過ごし方をしている自分が残念で、虚無感に包まれていたことを覚えています。
楽しみの食事はいわば心の栄養。
脳への刺激なので、食べ物以外でいくらでも代用ができます。
「楽しみの飲食」が欲しくなるのは仕事が終わったあとや、家事が一段落したときではありませんか?
遅い時間帯や、家の中では食べるくらいしか楽しみがないと、かつての私は思っていました。
けれど、そんなことはないのですよね。
疲れたとき、一息つきたいときがあるのが分かっているのですから、あらかじめ準備をしておけばいいのです。
没頭できる小説やマンガ、ゲーム
香りのいいフェイスパックやアイマスク
少し背伸びをして買うお茶
お気に入りの音楽ばかりを集めたプレイリスト
心がときめくようなネイル
もちろん、とっておきのチョコレートも
考えているだけでもワクワクしませんか。
そもそも、お米生活を続けていると「もう、コンビニ行っちゃおう!」となる頻度は激減しますが、自分だけのお楽しみ計画があれば万全です。
むしろ、どれにしようかと選ぶ楽しみまで生まれます。
選択肢があるって自由ですよ。
疲れて、心がささくれた夜も丁寧に自分をいたわりたいですね。
「どうしても食べ物に手が伸びてしまう」「食べだしたら止まらない」
そんな方は一度、ご相談ください。
我慢をしない、穏やかな暮らしのための食べ方を一緒にお探しします。
ちなみに、私の最近の楽しみは夕方に屋根に出て空をながめることです。
長い時間ではありませんが、ゆっくり空の色や雲の形が変わっていく様子や、鳥が巣に帰る姿を何とはなしに見ています。
そうすると、心のざわつきがおさまり、頭のモヤモヤが晴れ、おなかが空いてくるので食事の準備に向かいます。