管理栄養士の小原水月です。
カロリーって何か答えられますか?
カロリーが多いのはダメで、少ないのはイイ。
じつは、その考えは時代遅れです。
いつまでも情報を更新しないで頑張っていても思い通りの結果はでず、むしろ不利益をこうむることも。
カロリーとは何なのか、低カロリーが危険な理由、元氣で綺麗を生み出す食事の仕方をご紹介します。
カロリーはエネルギーの単位です。
カロリーアップと聞くとハイリスクなイメージがしますが、エネルギーアップというと、はつらつと元氣な印象になりませんか。
カロリーダウンはヘルシーな印象ですが、エネルギーダウンというと弱々しい姿を連想するでしょう。
言葉遊びのようですが、カロリー調整すをることは元氣の調整に直結しているのです。
むやみにカロリーを減らしては元氣がなくなり、美しさも生み出せなくなってしまいます。
カロリーは多少よりも内訳が重要です。
カロリーを持つ栄養素はたんぱく質と脂質、炭水化物の3つだけ。
同じ2,000キロカロリーを摂るとしても、どの栄養素からどのくらい摂るのかによって体の反応は大きく変わります。
なぜなら、栄養素ごとに消化吸収のしやすさや、代謝経路が違うことにくわえて、エネルギー源以外の働きに違いがあるからです。
例えば、たんぱく質は体の構成成分になりますし、脂質は乾燥から体を守るのに欠かせません。
炭水化物は体に潤いを留める働きもします。
つまり、カロリーを減らすということは元氣を減らすだけでなく、肌のハリとツヤを失い、老けを加速させる可能性があるのです。
かつて私もカロリー制限をしていました。
「太っているのは悪」「痩せているのは善」だと思い込んでいて、食事のカロリーの数字合わせさえすれば、思い通りに体をコントロールできると思っていたのです。
しかし、体重は維持できたものの、さんざんな状態でした。
・下腹だけがぽっこりしている
・あばらが浮き、胸はしぼむ
・尻もしぼんでピーマン型
・背中は丸く、ハミ肉がある
・鼻の周りはザラザラで、おでこはブツブツ
・通年でハンドクリームとリップクリームが手放せない
・冬は必ずしもやけができる
・風邪をひきやすく、治りづらい
カロリー調整さえすれば、痩せて綺麗になれると思っていたのに、実際はまったく違ったのです。
「40歳も過ぎたし、子どももいるし、しょうがない」と、理想のスタイルになるのをほとんど諦めていました。
体のコントロールをして理想の姿になりたいのであれば、以下の2点は必須です。
・過不足のない量とバランスでカロリーを摂る
・心と体の反応をみながら調整する
お米生活なら難しい計算や我慢をしないで、今の自分に合ったカロリーを摂れます。
私もお米生活を続けていて元氣になっていくのを感じていますし、理想のスタイルを目指そうという気持ちにもなれました。
もう、低カロリーが健康的だという時代遅れな情報は、生ごみと一緒にゴミの日に出してください。
しっかりと食べてハリと潤いのある引き締まった体を手に入れてくださいね。
とはいってもカロリーが怖い、今の食事が自分に合っているか心配という人はご相談ください。
今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。
一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。