管理栄養士の小原水月です。
寒くなると足が冷たくて眠れない……、と
困っている人は少なくありません。
以前の私も
レッグウォーマーをしたまま
布団に入っていました。
これからどんどん寒さが増していくなか
どのよう対策をしたらいいのでしょうか。
今回は冷えの予防と改善について
お伝えします。
冷えは当たり前じゃない
そもそも冷えとは
西洋医学的な特別な病気がないのに
手足などが冷えること。
参考:日本医師会「冷え性とは」https://www.hachinohe.aomori.med.or.jp/simin/befm/befm46.html
病気ではないので特効薬はありません。
冷えを放置すると
免疫機能の低下につながり
感染症にかかるリスクが
高まりやすくなります。
また
代謝が低下することで疲れやすくなったり
むくみや肌荒れがしやすくなったりする
心配もあるので
早めに対処したいものです。
そもそも人は
自ら熱を生み出し
体のすみずみに届けることで
活動的でいられる存在です。
冷えを感じるということは
備わっている機能が低下している
可能性が高く
それは食事や暮らしぶりに影響を受けます。
食べなきゃ燃やせない
たとえば
熱を生み出せなくなる原因の1つは
エネルギー不足。
エネルギーをもつ栄養素は
たんぱく質、脂質、炭水化物の3種類。
なかでも
素早く熱を生み出すのは炭水化物です。
ダイエットや健康志向で
炭水化物や糖質控えていると
冷えが悪化しやすいので注意しましょう。
とくに
ごはんはパンや麺に比べて
咀嚼(そしゃく)がしやすく
胃に負担をかけずに消化できるので
夜でも安心して食べられるので
おすすめです。
ポカポカのカギはリラックス
また
血流の滞りが
熱を体のすみずみに届けるのを
さまたげます。
イライラや不安、緊張などの感情は
自律神経の交感神経を刺激し
末梢血管を収縮させます。
その結果
足先や指先まで届けられる血液が
少なくなり冷えを加速させるのです。
わが家同様
夕方以降は家事に子どもの世話に
戦争状態になる家庭も多いと思います。
それでも
お母さんの余裕と笑顔が
家族を支えることを思い出し
自分の「リラックス」の優先順位を
上げてくださいね。
ぐっすり眠ってご機嫌に過ごす
布団に入ってポカポカしながら眠れたら
気持ちがいいですよね。
ぐっすり眠れた翌日は
頭も体もスッキリして
家事も仕事もスムーズに進むでしょう。
じつは
自分のケアをすることが
周りへの優しさになるのです。
足が冷えて寝つきが悪い、と感じたら
食事を中心とした見直してみてくださいね。