管理栄養士の小原水月です。
お米生活をしていて
「便秘の悩みから解放された」
「お通じがすっきりするようになった」
という声が少なくありません。
便秘についてはこちらで
詳しく解説しています。
食事の内容や食べ方を見直して
おなかがすっきりしたら
普段の暮らしも気持ちよさが増しますよね。
この記事では
お米生活が便秘解消に
効果的な理由をお伝えします。
便秘は腸からのSOS
便秘とはざっくり言うと
大腸のイレギュラー。
暮らしの中だけでできるアプローチは
3種類あります。
① 腸の動きを促す
② 腸内環境を整える
③ 腸の動きをコントロールする
自律神経のバランスを整える
1つずつ解説しますね。
① 腸の動きを促す
腸は 縮んで伸びてを繰り返す
ぜん動運動することで
便を押し出す仕組みです。
このぜん動運動が鈍くなると
便秘になる場合があります。
ぜん動運動を活発にする方法の1つが
咀嚼(そしゃく)です。
口、食道、胃、小腸、大腸の消化管は
1本の管でつながっていて
動きも連動します。
食事の際に丁寧に咀嚼をして
口を動かすことで
胃が動き、腸も動くのです。
お米生活は
つぶつぶのお米を主食とするので
ふわふわのパンや
ツルツルの麺に比べて
自然と咀嚼が増えるのが特徴です。
1日3回の食事のたびに
十分に咀嚼をすることで
腸の動きの活性化が期待でき
便秘改善につながります。
② 腸内環境を整える
腸内には約1000種類
100兆個の細菌が生息していることが
知られています。
大まかには
人に有意義な働きをする善玉菌
増えすぎると害になる悪玉菌
状況に合わせて動く日和見菌に
分けられます。
そして
善玉菌が活性化し
悪玉菌が多くなりすぎていない
環境を整えることが
スムーズなお通じには大切です。
腸の最近のバランスを
良好に保つポイントは
善玉菌を食事で摂ることと
すでにいる善玉菌を活性化させる
食物繊維を摂ることです。
お米生活では汁物として
具だくさんの味噌汁を添えるため
味噌に含まれる乳酸菌や麹菌などの
善玉菌を無理なく摂れます。
また、お米、味噌、野菜には
食物繊維が含まれているため
善玉菌の活性化についても有効的です。
③腸の動きをコントロールする自律神経のバランスを整える
腸のぜん動運動は消化器の
連動する動き以外に
自律神経によって調整されています。
自律神経とは
腸をはじめ、心臓や呼吸、体温調節など
体のさまざまな働きを
コントロールしている神経のこと。
交感神経と副交感神経の
2つの神経から成り立っていて
交感神経は興奮状態を
副交感神経はリラックス状態を
コントロールしています。
腸は交感神経が活発になると
動きが止まり
副交感神経が優位になると
動きが活性化します。
つまり
緊張や興奮が多い日常でも
副交感神経が活発に働くことが
スムーズなお通じには欠かせません。
お米生活の食事に感謝し
「おいしい」「幸せ」を大切にし
丁寧に味わって食べるスタイルは
副交感神経を優位にさせます。
ただ、お米をモリモリ食べるだけでなく
食べ方も大切にできると
腸も活性化しますよ。
腸は暮らしの鏡です
お米生活で便秘が改善しやすいのは
お米の力だけでなく、献立の組み方や
食べ方も大きく影響します。
お米生活をしても変化が
感じられない場合もあるかもしれません。
そんなときは
食事を中心に暮らし全体を
振り返ってみてください。
きっと、改善のヒントが見つかりますよ。