管理栄養士の小原水月です。
「のどがイガイガして不愉快」
「起き抜けに声がガラガラで焦った」
という人は
口呼吸になっているかもしれません。
普段人は、
鼻で呼吸する仕組みになっていますが
口呼吸になると不快感だけでなく
病気になるリスクも高まります。
今回は
口呼吸のリスクと
のどをいたわり
気持ちよく過ごすための
コツをお伝えします。
鼻は体の空気清浄機
激しい運動など
大量に酸素を必要とする場面を除いて
人は鼻で呼吸をする仕組みになっています。
そのため鼻には
ゴミや外敵が体に入らないようにしたり
吸い込んだ空気を加湿したりする
システムが備わっているのです。
唾液にも殺菌や加湿の作用があり
口やのどは守られています。
しかし
口呼吸をしていると唾液の分泌が減り
口やのどが乾燥しやすくなることで
不快感が伴います。
また
細菌やウイルスが侵入
繁殖しやすくなることで
口臭が起こりやすくなったり
感染症にかかるリスクが
高くなったりします。
気がついたら口が開いていた
など口呼吸の心当たりがある場合は
早めに対策をしましょう。
口呼吸は口の老化の始まり
鼻づまりなどの鼻に問題がない場合
口呼吸の主な原因は
口の周りや舌の筋肉の衰えだと
いわれています。
そのため
口周りのトレーニングには
お口体操やベロ体操などが
一般的です。
ただ
私はこういった何とか体操が
なかなか続けられません。
必要なのは理解できるのですが
つい忘れてしまうのですよね。
そこで私が
口呼吸予防のために意識しているのが
毎日欠かさずおこなう食事を
よく噛むことです。
よく噛んで食べる「咀嚼(そしゃく)」は
口の周りや舌はもちろん
顔から頭、首までの筋肉を
総動員しておこなわれる
いわば「筋トレ」なのです。
いつもの食事を少し意識するだけで
自然と口周りや舌の筋肉が鍛えられ
口呼吸を解消しやすくなります。
よく噛んで食べるコツ
つい早食いになってしまう
という人に使ってもらいたいのが
箸置き。
一口食べるごとに箸を置くだけでも
咀嚼が増えるので試してみてください。
また
初めの一口だけ、最後の一口だけ、と
部分的に「よく噛む」を
実践するのもいいでしょう。
自分の続けやすそうなスタイルを
探してみてください。
呼吸が整うと穏やかになれる
自然と鼻呼吸ができるようになると
不快感が大幅に改善され
想像以上に暮らしが穏やかになりますよ。
のどや口に違和感があったら
自分の呼吸と暮らしを
見直してみてくださいね。