管理栄養士の小原水月です。
日差しが強く感じる日が増えてきました。
紫外線ケアというと
夏のイメージがありますが
紫外線は1年中降り注いでいて
5月でもピーク時の80%以上の量が
観測されています。
参考:気象庁「日最大UVインデックス(解析値)の月別累年平均値グラフ」
人は紫外線を浴びることで
体内でビタミンDを生成できます。
くわえて
表皮の殺菌やメンタルの安定など
紫外線を浴びるメリットは
少なくありません。
しかし
紫外線を浴びすぎてしまうと
肌が乾燥しシワの原因になったり
皮ふ内部で炎症が起こり
シミをできやすくさせたりもします。
そこで今回は
最近注目を集めている
「食べる紫外線ケア」について
お伝えします。
食べて体の内側から紫外線ケア
紫外線対策の王道といえば
日焼け止めクリームを塗ったり
日傘やサングラスを使ったり
物理的に紫外線を遮る方法でしょう。
そして
最近注目を集めているのが
食べて体の内側から紫外線ケアする方法。
ビタミン類やポリフェノール類を含む
トマトや緑茶、鮭、赤ワインなどを
積極的に摂ろう、という提案を
見たことがあるのではないでしょうか。
内側からの紫外線対策で
ビタミン類やポリフェノール類が
勧められるのは
抗酸化作用を期待してのものです。
紫外線を受けた肌では
大量の活性酸素が発生し
細胞を傷つけ乾燥や炎症の原因になります。
この活性酸素を無害化したり
活性酸素によるダメージから
速やかに回復したりする働きが
抗酸化作用です。
抗酸化作用のある成分を含む
抗酸化物質を摂ることで
紫外線の害から体を守ることを
目指しています。
特定の成分より全体のバランス
ここで問題なのは
抗酸化物質は単体では
働かないという点です。
抗酸化物質が活性酸素のもとに行くには
エネルギーが必要ですし
エネルギーを生み出すためにも
複数の栄養素が欠かせません。
つまり
内側からの紫外線ケアをするには
抗酸化物質を強化する前に
十分なエネルギーと
過不足のない栄養バランスの食事を土台に
機能的に働ける体を整えるのが
大切なのです。
ごはんと味噌汁は理にかなった組み合わせだった
十分なエネルギーと
過不足のない栄養バランスの食事とは
ごはんを中心に具だくさん味噌汁と
おかず一品を添えた、一汁一菜が基本。
とてもシンプルですが
難しい計算や専門知識がなくても
バランスよく栄養を摂れる献立です。
そこに
さまざまな抗酸化物質を含む
青菜などの緑黄色野菜や
アワやヒエなどの雑穀を取り入れればOK。
抗酸化物質は加熱すると
活性化する性質のものもあり
ごはんや味噌汁にくわえて摂るのが
効果的です。
さらに
抗酸化物質の中には
水に流れやすい性質のものもありますが
水をくわえて炊くごはんと
調理した汁ごと食べられる味噌汁なら
余さず食べられます。
いつもの食事で紫外線ケア
ごはんと味噌汁の組合せは
特別感や華やかさはありませんが
費用や手間をかけずに
紫外線ケアができる献立です。
日々の食事で紫外線ケアができると
自信がわきますし
外からの紫外線ケアに必要以上に
執着しなくなります。
「紫外線のダメージを受けたくない」
と思っているのであれば
ケアにごはんと味噌汁も
加えてみてくださいね 。
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