管理栄養士の小原水月です。
「寝ても疲れがとれない」
「目覚ましが鳴ってもなかなか起きられない」
つらい気持ちで朝を迎えても年のせいだと諦めていませんか。
じつは、年を重ねる以外にも食事が疲れの原因になることがあるのです。
その日の疲れをその日のうちに解消するための食事についてお話します。
そもそも疲れとはどのような状態なのでしょうか。
疲労とは過度の肉体及び精神活動、または疾病により生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態にあること。
一般社団法人日本疲労学会
つまり、疲れはオーバーワークにより機能が落ちてしまった体からの「休んで!」というSOS。
痛みや発熱と同じで、これ以上動くと体を痛めるよ、という合図なのです。
疲れの感じ方は人それぞれですが、代表的な症状は以下の通りです。
だるい、しんどい、めんどうくさい
すぐに座りたくなる
簡単なミスが増える
日中も眠い
食べたいものがない
深く考えられずすぐ怒る
疲れていても休めない、やらなきゃいけない、と頑張り過ぎると心身に害が及び、免疫機能が低下することで感染症にかかりやすくなったり、自律神経失調症で全身の機能低下が起きたりする可能性もあります。
ではなぜ、心身のオーバーワークが疲れを引き起こすのでしょうか。
カギになるのは「活性酸素」です。
活性酸素とは通常より活性化した酸素で、呼吸するだけでも体内で発生し、免疫機能や生理活性作用がある一方で、多くなりすぎると細胞を傷つけてしまうという面もあります。
オーバーワークになると大量の活性酸素が発生し、脳や筋肉、臓器など全身の細胞を攻撃、傷つけて機能低下を引き起こします。
呼吸以外に活性酸素が発生するのはストレスを感じたときで、5つの要因に分けられます。
・身体的ストレス(オーバーワーク、眼精疲労)
・精神的ストレス(緊張、心配)
・環境的ストレス(天候、温度、湿度)
・化学的ストレス(化粧品や添加物)
・生物学的ストレス(花粉やウィルス)
自分が何にストレスを感じるかあらかじめ把握し、対処法を決めておくとダメージを減らし、疲れづらくなります。
普段の生活ではストレスを受け流すしなやかな心身を整えるよう意識しましょう。
具体的な方法は①睡眠を十分にとる、②3食欠かさず摂る、③お米をしっかり食べる、の3つです。
①睡眠を十分にとる
人は本来、睡眠や休養をとれば回復できる仕組みになっています。
疲れを感じたときはもちろん、普段から十分な睡眠時間を確保することが疲れづらい体を作るのに重要です。
目覚ましがなくても自然に目が覚めるくらいの睡眠時間を確保しましょう。
②3食欠かさず摂る
体は食べた物だけを材料に作られます。
朝ごはんを食べない、夕食は少なめにする、など食事の量を減らしてしまうと全ての栄養素が不足する可能性が高まるのです。
そうすると、活性酸素のダメージを受けやすいもろく、機能の低い細胞しか作れず、疲れやすくなってしまいます。
朝、昼、夕と規則的に食事を摂りましょう。
③お米をしっかり食べる
せっかくすばらしい体があってもエネルギーがなければ活動も機能もしません。
日本人が最も効率的にエネルギーを利用できる食材はお米。
お米を控えておかずを増やしたり、間食をしていたりしてはエネルギー効率が低く、疲れやすい体になってしまいます。
毎食ごはんをしっかり食べれば「疲れづらくなった」と実感できますよ。
しっかり食事をして、十分に眠ると朝がスッキリ目覚められるようになります。
朝一から絶好調で動けるのでいつもの用事が短時間ですみ、できることが増えます。
一息ついてゆっくりコーヒーを飲んだり、本を読んだりする時間も作れるでしょう。
体調がよく、気持ちも満たされると子どもやパートナーに対しても優しく接せられるようになります。
「お米を食べているけど疲れやすい」
「自分に合った食事を知りたい」
そんな人は一度、ご相談ください。
今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。
一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。
かつての私は朝目覚めたときが一番疲れていました。
そんなときに出会ったのが柏原ゆきよ先生の提唱するお米生活です。
ごはんを3食欠かさず食べるようにしたら、朝スッキリ起きられるようになったのです。
今では毎朝、夫の弁当を作り、日中は階段を一段飛ばしで上り、夕方には子どもとダッシュで帰宅競争をしています。
毎日を元氣に、気持ちよく過ごしたい方は、一度ご相談くださいね。
題名に「食事相談」と入力ください。
折り返しご連絡し日程調整をいたします。