管理栄養士の小原水月です。
お米生活に限らず、元気になりたい、きれいになりたい、と新しく何かを始めたときに、途中のチェックはどのようにしていますか?
もし、体重計の体重や体脂肪率だけを見ているのなら心配です。
そこで、体重計などの数値との付き合い方と、気にかけたい体の変化のチェックポイントをお伝えします。
そもそも、体重計で測れる体重は筋肉、骨、脂肪、内臓、血液、水分、食べ物、老廃物の全てを合わせた重さです。
一般的に、1日のなかでも1~2㎏は変動があります。
もちろん、脂肪や老廃物ばかりが減るわけではありません。
しかし、家庭の体重計では体重の増減の内訳はわからないのです。
ウェアラブル端末が身近になり、基礎代謝や消費カロリー、睡眠の質や運動量など、体の状態の数値化が簡単になされるようになりました。
しかし、それらは全て推定値です。
中長期的に記録して、傾向を見るのには役立つと思います。
しかし、1つ1つの数値に過剰な信頼を寄せるのは危険かもしれません。
最近は、データなどの数値が重要視される風潮を強く感じます。
もちろん、科学的根拠は大切ですが、人の体に起こるすべてのメカニズムが解明されている訳ではありません。
むしろ、分かっていないことの方が多いのではないでしょうか。
一方で、研究的な裏付けがなくても効果を実感して続けられていることもありますよね。
腹巻
朝、1杯の水を飲む
つらい部分に手を当てる
首、手首、足首を冷やさない
昔から続けられていることには、たとえ根拠がなくても意味があります。
「何だか気持ちがいい」「何となく調子がいい」といった自分が感じることも重要視すべきです。
体調を崩す前は、のどがいがらっぽい、ごはんがおいしくない、ぐっすり眠れないなど予兆がありますよね。
体調がよくなるときも同じです。
いきなりガラッと変わるのではなく、小さな変化の積み重ねでいつの間にか元氣になっていたり、きれいになっていたりします。
具体的に見られるのは次のような変化です。
・寝つき、目覚めがよくなる
・冷えが改善する
・夕方になっても疲れを感じない
・お通じの状態がよくなる
・肌のツヤ、ハリがアップ
・メンタルが落ち込まない
・やる気がわいてくる
反対に、疲れやすくなった、肌がくすんでるなどの変化に気づいたら、それは立ち止まるときです。
直前だけでなく、1~2週間の暮らしを振り返ってみましょう。
食事が偏っていなかったか、睡眠は十分にとれているか、心穏やかに過ごせたか。
小さなトラブルは暮らしを強化するチャンスです。
目指す姿になるまでは揺らぎがありますし、今までの暮らしによっては何年かかかることもあるでしょう。
それでも、必ず心も体も変わるので、小さな変化を大切にしながら続けてくださいね。
1人で体質改善に取り組むのは不安がある、変化しているのかしていないのかわからないという方は一度ご相談ください。
あなたが一生続けられる食生活を一緒にお探しします。