管理栄養士の小原水月です。
アラームが鳴っても起きられず
時計を何度も確認しながら
ギリギリまで布団の中にいる
自分が情けない
布団から出ても体がだるく
家のことも子どもの世話も
自分の支度も時間がかかってイヤになる
頭が重くてうまく働かず
家族に機嫌よく「おはよう」と言えない自分は
ダメなやつだと思う
そんなお悩みありませんか。
じつはこれ、数年前までの私なのです。
とにかく朝が弱くて何をやるにも
時間がかかるわりに中途半端。
気持ちも落ち込むかイライラするかで
理想とは程遠い朝を過ごしていました。
それが今は
アラームなしでもパチッと目が覚めて
スッと起き上がれます。
まず白湯を飲みながら台所をリセット。
おめざ代わりのおにぎりを食べて瞑想。
朝食の準備、お弁当、夕食の準備をしてから朝散歩。
シャワーを浴びるついでにお風呂掃除をして
洗濯機を回します。
家族が起きる頃には家事の8割が終わり
自分時間まで取とれているんです。
もちろん笑顔で家族に「おはよう」と言え
穏やかな気持ちになれています。
朝を気分よく始められると
1日調子よく過ごせますよね。
私が朝から元氣に過ごせるようになった
秘訣をお伝えします。
疲労回復に欠かせない睡眠
睡眠は、まず十分な量(時間)を
確保することが大切です。
そして次に質を高めることを考えるのですが
ここで食事が重要になります。
睡眠の働きはすべてはわかっていませんが
休養以外にも、全身の機能回復、記憶の取捨選択
ストレス耐性向上など多くあります。
睡眠はスイッチオフのたんなる休養ではなく
脳を中心に全身を働かせて維持させている
生体機能のひとつなのです。
つまり
いい睡眠をとるためには
ただ体を横にして目をつぶるのではなく
体を機能的な状態に整えておくことが
重要になります。
良質な睡眠のために食事でできること
そのために過不足のない栄養を
食事から摂らなければいけないのですが
ただバランスのいい食事を
食べればいいというわけではありません。
食べ物を口に運び、よく噛んで
ゴクンと飲み込んで「食べる」ことと
食べ物からエネルギーや栄養素を取り出し
体内で使えることとは別の話なのです。
そう、質の高い睡眠を確保し
朝から元氣に動くためには
食べたものをしっかりと
消化吸収しなければなりません。
食べる=栄養摂取にするために
消化吸収の主役は胃や腸です。
しかし
胃や腸は自分の意志で動かせませんよね。
そこで
重要になるのが咀嚼(そしゃく)です。
咀嚼とは
食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ
やわらかく飲み込みやすくすること。
じつは、咀嚼をすることで
食べ物が口の中で消化の
一段階を終えるだけでなく
口の動きに連動して
食道が動き、胃が動き、腸が動かせるのです。
もうお分かりですね。
絶不調だった私が
朝からご機嫌になれたのは
食事をよく噛んで食べるように
なったからなのです。
毎食の積み重ねでなりたい自分になる
「たったそれだけ?」
「よく噛んで食べるだけで
睡眠の質が変わるわけない」
そう思うかもしれませんね。
たしかに
今日の夕食を昨日の倍の時間かけて
ゆっくりよく噛んで食べたからといって
今夜の眠りの質が高まるわけでは
ありません。
けれど
3日、1週間、2週間と続けていると
寝付くまでの時間が短くなったり
目覚めた時の疲労感が
軽くなったりするのを感じるはず。
私たちの心も体も
食べたものだけを材料に
暮らしの積み重ねで作られます。
今の自分は
今までの食事と暮らしの結果です。
そして、未来の自分は
これからの食事と暮らしぶりしだいで
いかようにも作っていけます。
朝から自分も家族も大事にしながら
元氣に過ごしたい、と思ったら
「咀嚼」をしてみてくださいね。
もし、
「自分でやっていても
自己流になっている気がする」
「気を付けているつもりだけど
思うように進んでいない」
そんなお悩みがありましたら
食事相談をご利用ください。
お一人お一人のお話や暮らしぶりを
とことんうかがって
食事を中心としたケア法をアドバイスします。