個人的な考え

どうして運動が苦手でも元氣なの?食と暮らしが心と体を形づくる

管理栄養士の小原水月です。

感染症の流行の影響か、フィットネスクラブの売り上げ増えているそうです。

「運動不足は健康面で不安」「元氣でいるためには特別な運動が必要」と思う人が多いのでしょうか。

しかし、暮らし全体を見直さずに、新たに運動だけをくわえても、思い描いている姿になれるとは限らないのです。

たしかに、健やかに生きるためには体の機能を維持する必要があります。

そして、体の機能を維持するためには、体を動かし続けることが必須です。

しかし、運動によって起こる体内の化学変化は、内臓や細胞などの器官が栄養素を使って行います。

つまり、各器官のコンディションと、栄養素の充足具合が運動をした時の結果を左右するのです。

脳、胃腸、肝臓、腎臓、60兆個とも言われる細胞はリズムある生活の下で機能的に働くようできています。

3回の食事のタイミング、昼夜の活動分布、就寝・起床の時間など、生活に乱れが多いと各器官が効率的に働けません。

そうすると、せっかく運動したとしても、エネルギーを生み出せず活発に動けない、老廃物を排出できずに体形が崩れる、疲れやすくなるなど、残念な結果になりかねないのです。

効率的に運動をするのであれば、まず生活のリズムも整えましょう。

そして、栄養素はチームで働きます。

とくに気をつけてもらいたいのは、食事調整をしてサプリメントや補助食品を摂っている人。

さまざまな栄養素や機能性成分は確保できているかもしれませんが、糖質が不足している可能性があります。

これは、工場でいえばパーツはそろっているのに、動力がなくベルトコンベアーが動かない、非常にもったいない状態です。

食事の量やバランス、食べ方を見直したうえで運動した方が、成果が出やすくなります。

じつは、特別な運動をしなくても食事を中心とした暮らしを見直すだけで、心も体も変わることがよくあります。

運動を始めるとなると時間もお金もかかりますし、続かなかったときは挫折経験1が追加されることに……

いっぽう、暮らしを見直すだけでしたらお金はかかりませんし、身についてしまえば呼吸をするように続けることができます。

先行投資はあなたの気持ちだけです。

暮らしを見直すってどこから始めたらいいの?バランスのいい食事って何?とお困りの人はご相談ください。

今のあなたにぴったりの暮らしや食のスタイルをお探しします。

一緒に時間にも気持ちにも余裕のある暮らしを食から作りましょう。

私の運動習慣は、なるべく座りっぱなしにならないように意識することと、寝る前にストレッチを5分~10分するくらいです。

学校の体育の授業以外にスポーツをした記憶がなく、運動には苦手意識があります。

しかし、お米生活を始めてからは食事をしながら胃腸の筋トレができるようになりました。

おいしく食べながら運動もできるなんて、私にはぴったりの暮らし方です。