管理栄養士の小原水月です。
おいしく、満足するまで食べて、
元氣とキレイが手に入ると
注目が集まるお米生活。
「体が引き締まった」
「きつかったパンツがはけるようになった」
と、うれしい変化を感じる人が一方で
「体重が増えた」
「太った」
と、という人もいるようです。
なぜ
このような違い生まれるのでしょうか。
今回は
お米生活で体重が増える原因と
ちょっと立ち止まった方がいいときの
チェックポイントをお伝えします。
「体重が増える」とは、どういうことか
そもそも
体重が増える=悪・失敗、とは限りません。
とくに
それまで十分に
糖質を摂れていない食事をしていた場合
お米生活をして糖質の摂取量が増えると
2㎏~3㎏の体重増加が起こる場合
が多くあります。
これは
糖質が備蓄エネルギーとして
筋肉に蓄えられる際に
水分も一緒に抱え込むため
水の重さも体重にくわわるからです。
また
十分な栄養を確保し
体の機能が高まると血液や
肌の水分が増えます。
さらに長期的にみると
骨の密度が高まったり、筋肉が増えたり
臓器が丈夫になったりすることで
体重が増えることも考えられます。
とくに
BMIが20未満など
体重が少なすぎた場合は
体重増加を感じやすいかもしれません。
体重の内訳が重要
ポイントは増えた体重の内訳です。
増えた体重が
脂肪や老廃物によるものならば
ボディラインも崩れるでしょうし
健康面でも心配があるため
早めの対処が必要です。
しかし
潤いにつながる水分や
筋肉、骨が増えるのは
健康の面でも、美容の面でも
歓迎すべきことです。
ただ「体重が増えた」と
ショックを受けるのではなく
ボディラインや体調、肌の様子など
多角的に自分を観察して
お米生活を続けるのか
立ち止まって修正するのか、などの
判断をしてくださいね。
短期間の体重増加は要注意
いっぽう
注意が必要なのが
短期間に3㎏以上の
体重増加があった場合です。
この場合は
何かがうまくいっていない
可能性が高いので
一度立ち止まり食生活を
見直してみてください。
以下のようなことがあると
短期間でも体重が増えやすくなります。
・今の自分(胃腸機能、活動量)と食事の量が合っていない
・ごはんとおかずのバランスに偏りがある
・早食い、ながら食い
・ハレが少なく、変化の少ない食事
・頑張りすぎて食事を楽しめていない
・体感が鈍ったり、客観視ができなかったりして、フィードバックができていない
数字と体感の両方を使って
世の中に
自分にぴったりの食事が
用意されているわけではありません。
何を、どのくらい
どんなふうに食べるかは
心と体の反応を自分で観察しながら
いろいろ試してみてください。
そうはいっても
自分にぴったりのバランスがわからない
知識はあるけれど
体の反応をキャッチできない
という人は一度プロに相談するのも
選択肢の一つです。
不安や心配を抱えながら
食事を続けるよりも
詳しい人に聞いてしまう方が
簡単に早く「自分の正解」を
みつけられますよ。