管理栄養士の小原水月です。
食欲がないときには
無理に食べなくてもいい、
というも考えもありますよね。
たしかに、
食欲がないのは
体からの重要なサインなので
見過ごせません。
でも、
夏バテでずっと食欲がないときには
どうしたらいいのでしょう。
今回は、
食欲がないときの
食事の考え方についてお伝えします。
夏バテしたときの胃は……
夏バテに限らず食欲がないときは
自律神経のバランスが乱れている
可能性があります。
自律神経とは
アクティブ系の交感神経と、
リラックス系の副交感神経からなり、
体内外の変化や刺激に影響され過ぎずに、
心身をちょうどいい状態に
保つように働く神経です。
たとえば、
胃は交感神経が優位になると、
動きと消化液の分泌が抑えられます。
そして、
副交感神経が優位になると、
運動と消化液の分泌が活発になります。
夏バテで
自律神経のバランスが乱れ、
交感神経が優位になりすぎると、
胃の中の食べたものを腸に送れず、
胃にとどまったままになるので
胃もたれや食欲不振の
原因になることも。
また、
副交感神経が優位になりすぎると、
少しの刺激で過剰に反応し、
痛みや不快感を
引き起こしやすくなります。
つまり、
胃を健やかにし、
食欲を安定させるには、
自律神経のバランスを
整えるのが大切なのです。
注目すべきは生体リズム
自律神経は体内にある
約24時間周期の生体リズムの
影響を大きく受けるているため、
生体リズムを規則的に保つことで
バランスが整いやすくなります。
生体リズムを維持するには
起床と就寝を
だいたい同じ時刻にすること、
食事を
ほぼ一定の時間に取るのが有効。
なので、
食べたくない、食欲がない、と
食事を抜いてしまうと生体リズムが崩れ、
自律神経のバランスが乱れることで、
ますます夏バテの症状が悪化する心配も。
そこで、
私は夏バテをして食欲がないときでも、
いつもの食事の時間になったら
とりあえず何かを食べることを
おすすめします。
胃自体に問題がなく、
ただ動きが鈍っているだけなら、
食べ始めてみると胃が動き出し、
意外と食べられたという場合があります。
食事を食べ始めても
やっぱり食べられそうもない
という時ときは、
食べられそうなものだけでOKです。
決まった時間に
ものを食べる、
咀嚼(そしゃく)をする、
胃を働かせる、
ということをすることで、
生体リズムが保たれやすくなり、
自律神経のバランスも
乱れにくくなります。
1日3回の食事が夏バテ解消のカギ
暑さからくる疲れやだるさは
食欲も低下させますが、
そんなときこそ
暮らしのリズムを保つことを
意識してみてください。
唾液の分泌が減っている場合は、
具だくさんの汁物など、
水分の多いもの、
のど越しのいいものを
選ぶといいでしょう。
少し調子が回復してきたら、
主食をつぶつぶでしっかり咀嚼ができる
ごはんにすると、
回復を後押ししてくれるのでおすすめです。
ごはんと具だくさん味噌汁を基本とした
お米生活は夏バテ対策にもピッタリですよ。
普段の食事で穏やかな心と
健やかな体を整える方法は
コチラのメールマガジンでお伝えしています。
季節に合わせて食卓でできる
セルフケア方法をお届けしますので
読んでみてください。
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