管理栄養士の小原水月です。
「気がつくと『めんどうくさいなー』と思っている」
「朝が一番疲れている」
「いつでも寝られる」
いまいち元氣が出なくても年齢のせいにして、その先のことを考えるのを止めてしまっていませんか?
家事に家族の世話、仕事、町内会の行事……
これだけ忙しければ疲れていてもしょうがない、とあきらめていないでしょうか。
疲れは体からのSOS。
発熱と同じで「これ以上動くと体が壊れちゃうよ!」というサインなのです。
疲れをほったらかしたり、あきらめたりすると、暮らしが不快になるだけでなく病気になるリスクを高めてしまいます。
人は本来、休養をとれば回復できる仕組みになっています。
しかし休養がうまくとれない、休んでいるつもりだけど疲れがとれないのであれば、暮らしの見直しが大切です。
そこでプライベートも仕事も忙しい、40代・50代女性におすすめの、暮らしの中でできる疲労回復のセルフケア法をご紹介します。
疲れの原因は脳にあった
疲れの原因は休養不足やオーバーワークによる脳機能の低下です。
脳は自律神経やホルモンを介して全身の機能を調整する司令塔。
脳の機能が低下すると心と体の働きに滞りや偏りが生まれ、不快感や活動量の低下につながります。
疲労回復の最優先すべきは睡眠です。
やりたいことや、やらなければいけないことをやった残り時間を睡眠時間に当てるのでは不十分な場合がほとんど。
十分な睡眠時間を確保したうえで、1日のスケジュールを組みましょう。
もし睡眠時間を確保することが難しければ、まずは1週間、1時間早く布団に入るようにしてみてください。
たった1時間でも脳の機能は大きく回復します。
日中のやるべきことがスムーズに進むようになるので、翌週はもっと楽に睡眠時間を確保できるようになります。
疲れには抗酸化物質
そして睡眠の改善と同時に食事を見直すことも大切。
脳にダメージを与える原因の1つがストレスによる活性酸素。
この活性酸素を無毒化したり、受けたダメージの修復をしたりするのが抗酸化物質です。
具体的にはポリフェノールやカロテノイドといった、植物の色素や香り、苦み、アクのもとになる成分をさします。
しかし、ただ野菜をたっぷり食べればいいという訳ではありません。
抗酸化物質は収穫後、時間とともにどんどん減ってしまうので、鮮度のいい野菜を選ぶことが大切。
また水に流れたり、加熱で効果が増したりする性質から、生ではなく加熱して、汁ごと食べられる料理にすると、量もたっぷり摂れます。
豚汁などの具だくさん味噌汁や、ミネストローネなどのスープがおすすめです。
疲れづらい体は暮らしで作る
その日の疲れをその日のうちに解消し、スッキリ目覚められると1日をスムーズに始められます。
めんどうくさいと思う間もなく体が動くので、やるべきことがどんどんと片付くでしょう。
時間の余裕ができ、自分をゆったりさせてあげられるようになったら、何をしたいですか?
疲れがとれない、と感じたら睡眠をしっかりとりつつ、野菜たっぷりの味噌汁を食べてみて。
すぐには違いがわからないかもしれませんが、続けるうちに少しずつ変化を感じるはずです。
なぜなら私たちの心も体も食べた物を材料に、暮らしの積み重ねで作られています。
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出産後の私の定位置はソファでした。
朝起きた瞬間から疲れていて、2階への階段を上がるだけで息が切れる。
自分だけがつらい思いをしていると思い込み、家族と接するときでも余裕がなくキツく当たってばかり。
それが自然と抗酸化物質を摂れるお米生活にしてから一変したのです。
今では夕方でも子どもとダッシュで帰宅競争をしていますし、食卓での話題や笑いも増えました。
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