「疲れた」からの解放

夏バテ対策の落とし穴 長引く“重だる”は暮らしで解消する

管理栄養士の小原水月です。

朝晩は涼しくなりましたが、

日中は暑さが長引いて

過ごしづらい日が続きますね。

なかなか夏バテが解消せずに

お困りの人が多いようです。

「だるい」「すぐ疲れる」「食べたくない」

といった症状には

・なるべくゆっくり過ごす

・食べやすいもの、

食べられるものを食べる

といった提案をよく見かけます。

しかし、

家事や仕事を最低限にして

休んでいても元氣が出ない、

食欲が戻らないので無理して食べている、

という声をよく聞きます。

今回は、

休んでもとれない、

長引く夏バテの解消法をご紹介します。

休み過ぎが重だるの原因になることも

休んでいるつもりなのに

回復しない重だるさは、

自律神経の副交感神経が

優位になり過ぎているのが

原因かもしれません。

現代は忙しく、

ストレスも多いため、

交感神経が優位になっている人が多いと

いわれています。

そのため、

副交感神経を活性化させて

バランスを整えようと、

リラックスやリフレッシュ、

ゆっくり、のんびりを

勧められる機会が多いようです。

しかし、

ゆっくり、のんびりし過ぎると、

今度は副交感神経が優位になりすぎて、

だるさややる気が起きない、

気持ちが落ち込むなどの症状が

出る場合があります。

こんなときに、

さらに横になって過ごしていたら、

心身の重だるさに

拍車がかかる可能性が……

また、

人は食べた物だけを材料に

体を形作り、動かしています。

簡単に口にできるものだけで

食事をしていたら、

エネルギーも栄養もたりず

いつまでたっても力が出ないのは

当然なのです。

夏バテは自分で解消できる

夏バテが長引いてつらいときは、

暮らしと食事の両方の見直しが大切。

まずは

暮らしにメリハリをつけましょう。

朝は同じような時間に起き、

日中は休みながらでも

立っている時間を増やしてみてください。

涼しい時間帯にお散歩、

いつもは手が回らない場所の掃除、

丁寧に台所仕事など家事でも充分。

ちょっと動いたほうが、

体が楽になるのを感じるかもしれません。

食事は、

体に負担をかけず、

かといってだらけさせず、

速やかにエネルギーや栄養になる

ごはんと味噌汁の組み合わせが

おすすめです。

よく噛んで食べると

口で第一の消化ができるので、

さらに体に優しい食べ方になります。

おかずは少し控えめにするのがポイント。

肉や魚などのおかずに多く含まれる、

タンパク質や脂質は

消化に時間がかかるため、

食事の中で割合が多くなりすぎると、

体の負担が大きくなり

重だるを長引かせる心配があります。

夏バテ対策に勧められる豚肉やうなぎも、

多くなりすぎないように

気をつけてくださいね。

元氣な心と体で秋を楽しんで

結局、

長引く夏バテを解消するには、

日中は動き、夜は休むという

生活のリズムを整えて、

自分に合ったものを

丁寧に食べるしかないのです。

一撃必勝の裏技を探すよりも、

目新しさも何もないなけれど、

実直な毎日を積み上げていくほうが

確実ですよ。

普段の食事で穏やかな心と
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